大学で想定されるリスクには、業務リスク、情報セキュリティリスク、コンプライアンスリスク、イベントリスクなどがある。とりわけ大学においては、自然災害、感染症、健康被害、メンタルヘルス、業務上?就学上の事故?事件等のほか、個人情報の漏えい、研究不正や研究費の不正使用、入試ミス、セクハラ?パワハラ?アカハラなど様々なリスク事象がある。こうしたリスク事象が発生することにより、学生及び職員のみならず多くのステークホルダー(関係者)の生命や財産、名誉、そして大学への信頼が大きく損なわれることになりかねない。
世界を変える破壊的なインパクトが同時進行する時代にあるからこそ、本学が持続的な発展を遂げていくために、様々なリスク事象の発生を想定し、それを未然に防ぐ手立てを講じるとともに、不幸にしてリスクが現実のものとなってしまった場合に備えて、それに対処する上での恒常的なリスクマネジメントに取り組むこととする。
本学は、次に掲げる五つの目的を実現するため、想定されるリスクに対する体制及び対応策を検討し、危機的状況の発生を未然に防ぐとともに、日常の大学運営におけるリスクに対して適切な措置を講じ、危機的状況に陥らないように組織的なマネジメントを行うものとする。
本学は、全学的なリスクマネジメント体制を構築する。学長は、本学の最高責任者としてリスクマネジメントを統括する。